第六話
「お口にあいますか?」
クリームシチューを食べているハースさんにサイランが聞きました。
「とってもおいしいです」
実際サイランの作ったシチューはとってもおいしいのです。
その他にいろいろおかずも作り、
つくりおきのパンもふっくらと暖められていました。
しあわせな気分になったハースさんは、サイランにごはんのお礼を言いました。
サイランはちょっと照れて、料理を教えてくれたひとの話をしました。
「家の仕事はみんな姉さんが教えてくれたんです」
そのひとはサイランよりもずっと年上で、
お母さん代わりに面倒を見てくれました。
サイランのお母さんが情に薄かったわけではないのですが、
子供が沢山いたため、お兄さんやお姉さんは、
小さい弟妹の面倒をよく見てくれたのです。
サイランは末っ子です。
サイランの性格なら兄姉達にとても可愛がられていたのでしょう。
ハースさんはサイランのことをあまり知らないことに気がつきました。
すこし寂しい気がしましたが、
雪がやみ、サイランが帰り際に言った言葉で、
幸せな気分が戻ってきました。
「また明日」
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